どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
相手のファールを受けたとき、プレーを再スタートするためにおこなわれる『フリーキック』
今回は、その『フリーキック』について詳しく解説していきます。
目次
フリーキックとは – ファウルをされたときのリスタート方法
フリーキックとは選手が敵対選手からファウルを受けたときに取られるリスタート方法です。
ファウルされたあとのリスタートは、
- 直接フリーキック
- 間接フリーキック
があります。
ひとつずつ解説していきます。
①直接フリーキック – ダイナミックなゴールが見られるのはコレ!
サッカーを観戦中、ゴールに向かって迫力のあるフリーキックシュートを見たことがあるのではないでしょうか。
これが、直接ゴールに入ると得点とみなされる「直接フリーキック」です。
②間接フリーキック -「誰も触れず」のゴールは無効
「直接フリーキック」とは反対に、どの選手にも触れずに直接ゴールに入ったとしてもゴールとはみなされないのが「間接フリーキック」です。
ファウルを受けて、どちらのフリーキックになったのかは審判を見るとすぐにわかります。
- 審判が手を挙げていたら「間接フリーキック」※
- 審判が手を挙げていなかったら「直接フリーキック」
となります。
※間接フリーキックでは、キッカーがボールを蹴ってから次の選手がボールに触れるまで、審判は手を挙げています。
どんなファウルがどちらのフリーキックとなるのか
ファウル(反則)の種類によって、直接フリーキック・間接フリーキックどちらかになるかは競技規則では決まっています。
ただ、どのファウルがどちらのフリーキックになるのかをすべて説明するのは大変なので、おおまかに解説していきます。
①直接フリーキックを得られるとき
「直接フリーキック」が与えられるタイミングは、
相手競技者に対して
- 押す
- 飛びかかる
- 蹴る、または蹴ろうとする
- タックルする、または挑む
- 打つ、または打とうとする(頭突きを含む)
- つまずかせる、またはつまずかせようとする
という危険行為があったとき
または
- ゴールキーパー以外の選手がボールを手で扱う
- 相手競技者または審判への侮辱行為
があったとき
などです。
(参考:サッカー競技規則)
②間接フリーキックを得られるとき
「間接フリーキック」が与えられるタイミングは、
- 危険な方法でプレーする
- 身体的接触を伴わずに、相手競技者の進行を妨げる
- 攻撃的・侮辱的、または下品な発言や身振り、あるいはその他の言葉による反則で異議を示した場合
- ゴールキーパーがボールを放そうとしているときに、ゴールキーパーがボールを手から放す・キックする、またはキックしようと試みるのを妨げる
などの危険・侮蔑行為があったとき
または
ゴールキーパーが自陣ペナルティエリア内で
- ボールを放すまでに、手で6秒を超えてコントロールする
- ボールを手から放した後、他の競技者がそのボールに触れる前に再びボールに手で触れる
- ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキック(バックパス)され、そのボールを手で扱う
- 味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける
などの反則行為があったとき
などです。
(参考:サッカー競技規則)
フリーキックの基本的なルール(蹴るときの決まりとリスタート)
ここからは、フリーキックの基本的なルール(決まり)を解説していきます。
①フリーキックを蹴るときの決まり
ひとつめは、フリーキックを蹴るときの決まりです。
まず、ボールは
- 静止していなければならない
- キッカーは他の競技者がボールに触れるまで、再び触れてはならない
- 蹴られて明らかに動いたときにインプレーとなる
- 守備側チームが自分のペナルティーエリア内でフリーキックを得たときは、ボールが蹴られて、ペナルティーエリア外に出たときインプレーとなる
また、ボールがインプレーになるまで すべての相手競技者は
- 自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない
- 相手のペナルティーエリア内で与えられたフリーキックのときは、ペナルティーエリアの外にいなければならない
となっています。
もう少し細かく解説していきます。
フリーキックからインプレー(試合再開)になるときの決まり
ペナルティエリア以外の場所でのフリーキックは、
- ボールが静止している
- キッカーが他の競技者がボールに触れるまで、再び触れていない
- ボールが蹴られて明らかに動いたとき
が満たされて、インプレー(試合再開)となります。
しかし、守備側ペナルティエリアでのフリーキックは、インプレー(試合再開)のタイミングが違います。
上の3つを満たしたうえで
- 守備側チームが自分のペナルティーエリア内でフリーキックを得たときは、ボールが蹴られて、ペナルティーエリア外に出たときインプレーとなる
- 相手のペナルティーエリア内で与えられたフリーキックのときは、ペナルティーエリ
アの外にいなければならない

つまり、守備側ペナルティエリア内からのフリーキックでは、守備側選手①の選手にはパスすることはできません(インプレーにならないため)
また、攻撃側選手(丸赤印)は、インプレーになるまで守備側ペナルティエリア内に入ることはできません。
たとえば、守備側選手②にパスを出したとして、ボールがペナルティエリアから出た瞬間からがインプレー(試合再開)となるのです。
②「素早いリスタート」と「審判の笛によるリスタート」の違い
サッカーの試合を見ているときに、このようなことに気がつくときがないでしょうか。
(1)素早いリスタート
(2)審判の笛によるリスタート
実は、本来はフリーキックのタイミングに「審判の笛」は必要ありません。
『蹴るときの決まり』がしっかり守られていれば、そのままリスタートとなります。
ただし例外として、リスタートするまでの間に審判が試合を止めなくてはならない理由があった場合は笛での再開を指示することもあります。
たとえば、
- けが人が出た
- 選手交代や退場者がいる
- 守備側の壁の位置調整
などです。
このときは、もし素早いリスタートをしていたとしてもいったんプレーを止められて、もう一度審判の笛でフリーキックをやり直すことになります。
【フリーキックのルール解説】まとめ
では、最後にフリーキックのルールをまとめてみます。
①フリーキックには
- 直接フリーキック
- 間接フリーキック
の2種類ある。
<それぞれのフリーキックの判断基準>
(1)直接フリーキック
- 身体的接触を伴うファウル
- ハンド
- 侮辱行為
(2)間接フリーキック
- 上以外の危険行為
- ゴールキーパーによるファウル
②「フリーキックを蹴るときの決まり」と「リスタート」について
(1)基本的なフリーキック時の決まり
- ボールは静止していなければならない
- キッカーは他の競技者がボールに触れるまで、再び触れてはならない
- ボールが蹴られて明らかに動いたときにインプレーとなる
- 相手競技者は、自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない
(2)守備側ペナルティエリア内からのフリーキック時の決まり
上の決まりに加えて
- 守備側チームが自分のペナルティーエリア内でフリーキックを得たときは、ボールが蹴られて、ペナルティーエリア外に出たときインプレーとなる
- 相手のペナルティーエリア内で与えられたフリーキックのときは、ペナルティーエリ
アの外にいなければならない
(3)素早いリスタートについて
フリーキックの決まりを守っていれば、審判の笛を待つことなく試合を再開することができます。
(4)審判の笛が必要になる例外
- けが人が出た
- 選手交代や退場者がいる
- 守備側の壁の位置調整
など、審判の判断で試合を止めておく理由があるときは、笛でフリーキックを蹴るように指示がでる場合もあります。
観戦をしているときは、審判の手を見てみましょう。
- 手を挙げていたら、間接フリーキック
- 挙げていなかったら、直接フリーキック
ということだけでも知っていれば、試合をより楽しむことができます。
少し難しいところもあるかもしれませんが、自分が試合に出ているときには審判の指示をきちんと聞いていれば問題ありません。
フリーキックを蹴る側になったら、それは絶好の攻撃のチャンス。