どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
ビーチサッカー…
試合そのものは、サッカーともフットサルとも似ています。ですが、よく知るとルールの違う別のスポーツです。
その魅力をお伝えするために、ビーチサッカーのルールをわかりやすく解説していきたいと思います。
※この『ルール解説』は、ある程度「サッカーのルール」を知っている方に向けて書かれています。
この記事の『内容確認』『写真のご協力』を【ビーチサッカー選手】の鹿島元気さん(@GenkiKashima)にしていただきました。
元気さん、ありがとうございました!

目次
ビーチサッカーとは?
ビーチサッカーは、サッカーの一種で砂浜で行うものをいう。
ビーチサッカーはもともとブラジルで始まったもので、この10年間で欧米に普及してきたという。
(wikipediaより)
「サッカーの一種」というように、やはり形態はサッカーやフットサルに似ていて、ビーチでおこなわれます。細かい違いを見ていきましょう。
【ビーチサッカー】道具は「ゴール」と「ボール」
ビーチサッカーに必要な道具は、「ゴール」と「ボール」です。サッカーと近いように感じますが、ゴールの大きさ・ボールの重さが異なります。
【ビーチサッカーゴール】5.5m(横)×2.2m(高さ)
ビーチサッカーのゴールの大きさは「5.5m×2.2m」
サッカーのゴールが「7.32m×2.44m」
フットサルのゴールが「3m×2m」なので、ビーチサッカーのゴールサイズは、サッカーとフットサルの中間くらいの大きさです。

【ビーチサッカー専用】サッカーと同じ大きさだけど柔らかいボール
ビーチサッカーで使われるボールは、大きさはサッカーと同じ。
ただし、はだしでプレーをしますので、サッカーボールよりもかなり柔らかくできています。
【ボール】サッカーやフットサルとの比較
ボールの硬さの度合いは、
【硬い】サッカー > フットサル > ビーチサッカー【柔らかい】
ボールの気圧の数値で表すと

※数字が少ない方が、『柔らかい』ということです。
ビーチサッカー:体のどこを使う?
ビーチサッカーは、主に足を使うスポーツです。
使ってはいけないのは「肩より下の腕部分~手」で、このルールはサッカーと同じです。

※肩は使っても大丈夫です。
はだしでプレーするビーチサッカー

足を使うスポーツといっても、【ビーチ(砂の上)】という特殊な環境でやるビーチサッカーは、シューズは履かずに『裸足(はだし)』でプレーをします。

ただし、冬場などの寒い時期や、逆に砂が暑いときには「サンドソックス」という専用のソックスをはいてプレーすることもあります。
※公式戦では はくことができません。
基本ルール:人数・交代・競技時間・オフサイドなし

競技人数はフットサルと同じですが、交代可能人数・競技時間が異なります。
競技人数:コートに立つ人数と交代要員
コート内に立つ選手は各チーム5人以下(ゴールキーパーを含む)です。
交代要員としてベンチに入れる人数は、最大で5人までとなっています。
- 最大5人までの交代
- 交代の回数は制限なし
- 何度でも、出たり入ったりできる
競技時間:12分×3ピリオド
サッカーやフットサルは前後半のハーフでおこなわれますが、ビーチサッカーは「12分×3ピリオド」で試合がおこなわれます。
オフサイド
オフサイドはありません。
ビーチサッカー特有のルール:「ボールインバウンド」と「フリーキックの規則」
ビーチサッカー特有のルール、試合再開方法の「ボールインバウンド」と「フリーキックの規則」を見ていきましょう。
【ボールインバウンド】選べるスローインとキックイン
ビーチサッカーでは、タッチラインをわるたびに「スローイン」か「キックイン」かを選ぶことができます。

下の試合動画内で、「スローイン」と「キックイン」がおこなわれています。ただ、ピッチが【砂】なので、そう頻繁にタッチラインをわらないようです。
(動画の10分あたりで「スローイン」、37分あたりで「キックイン」をしています)
また、「スローイン」にするのか「キックイン」にするのかを”フェイントするとファウルになる”という決まりがあります。
- 「スローイン」しようとしていたのに「キックイン」に変更する
- 「キックイン」しようとしてセットしたのに、「スローイン」に変更する
これは、どちらもファウルになります。
キーパースロー(ゴールクリアランス):エンドラインからボールが出た場合
ボールがゴール方向(エンドライン側)から外に出て試合を再開する場合は、ゴールキーパーによるスロー※で試合が再開されます。
※ゴールクリアランスといいます。
【フリーキック】サッカーとは違う細かい規則
ビーチサッカーの『フリーキック』には、サッカーにもフットサルにもない、細かい決まりがいくつかあります。
①基本的には『ファウルを受けた選手』がフリーキックを蹴る
サッカーでは、得点チャンスに繋がるような位置でフリーキックを蹴ることになったとき、フリーキックの得意な選手が蹴ったりしているのを観たことがあるのではないでしょうか。
しかし、ビーチサッカーでは【『ファウルを受けた選手』がフリーキックを蹴る】という決まりがあります。
これが、例外となるのは【『ファウルを受けた選手』が重症を負った】場合のみです。その場合、ファウルを受けた選手と交代した選手がフリーキックを蹴ります。
②壁を作れない
フリーキック時、サッカーなどでは自分たちのゴールを守る位置に選手が並び『壁』を作る光景を見ますよね。
ビーチサッカーでは、その『壁』を作ることができません。
(1)『味方チームのハーフ内』でおこなうフリーキック
まず、ファウルをしたチームの選手は、ボールから5m以上離れます。
さらに、ボールの位置と攻める方向の【左右コーナーフラッグ】を結んだエリア内には、ゴールキーパー以外入ることが認められていません。

※青丸…ボール 赤星…キーパー
※黄色斜線内には、味方選手も相手選手も入れない
また、ハーフライン上でファウルがあった場合は『味方チームのハーフ内』と同じ決まりが適用されます。
(2)『相手チームのハーフ内』でおこなうフリーキック
ファウルをしたチームの選手が、ボールから5m以上離れます。
また、ボールより前のエリアにキーパー以外の選手が入ることができません。

※青丸…ボール 赤星…キーパー
※黄色斜線内には、味方選手も相手選手も入れない
このように、『味方チームのハーフ内』でも『相手チームのハーフ内』でも、ビーチサッカーではフリーキックのとき、【ボールの前に選手が立つこと=壁を作ること】が許されていないのです。
③フリーキックから直接ゴールに入ったときの決まり
ビーチサッカーのフリーキックは、すべて【直接フリーキック】です。
決まりは、以下のようになります。

※この決まりは、サッカーの『直接フリーキックの決まり』と同じです。
④その他の細かい決まり
- フリーキックを蹴る選手は、ボールの位置を高くするために、 足かボールを使って『小さな砂の山』をつくることができる
- 審判が合図を出してから、4秒以内に蹴らなくてはならない
詳しくは「ビーチサッカー競技規則」をご覧ください
ゴールキーパーへのバックパス
ビーチサッカーでは、ゴールキーパーへのバックパスに以下のような決まりがあります。
- 1度目は手でキャッチOK
- 1度バックパスがおこなわれた後、相手選手に触れることなく再びキーパーへパスをした場合、手でキャッチをするとファウル(ヘディングを含む)
【ビーチサッカーのルール】まとめ

①競技人数:5人(キーパー含む)
※ベンチの交代要員は最高5人まで
②競技時間:12分×3ピリオド
③選手交代:何度でも出たり入ったりできる
④試合再開方法:
- ボールインバウンド(スローインかキックインを選べる)
- キーパースロー(ゴールクリアランス)
- フリーキックは壁を作れない
⑤キーパーへのバックパス
- 1度目は手でキャッチOK
- 1度バックパスがおこなわれた後、相手選手に触れることなく再びキーパーへパスをした場合、手でキャッチをするとファウル(ヘディングを含む)
ルールがわかったら、さらにビーチサッカーを観たくなってきました。