どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
このブログを運営するようになってから、Twitter経由でさまざまなスポーツを知るようになりました。
今回、ルール解説をしていくのは、『コーフボール』というスポーツ。
さっそく、解説していきましょう。
この記事の『内容確認』を【コーフボール日本代表】のまっしーさん(@massy47)に、
『写真のご協力』を木村理(おさむ)さん(@kimspo86/)にしていただきました。
大輔さん、理さん、ありがとうございました!
※このページに使用している写真はすべて「木村理さん」の著作物です。無断での写真転用はお断りいたします。
目次
コーフボールとは…
コーフボールの大きな特徴は男女混合で行う点です。バスケットボールに似ていますが、ドリブル禁止のためパス中心のゲーム展開になります。(中略)
ゴールの周り360度どこからでもシュートが打てるので、スペースの使い方がポイントになります。
(日本コーフボール協会HPより)
コーフボールには、「男女混合」「ドリブル禁止」「ゴールの周り360度どこからでもシュート」という、他のスポーツにはない特徴がたくさんあります。
イメージがなかなかできないと思いますので、動画で見てみましょう。
コーフボール:道具はなにを使う?
コーフボールでは、専用のゴールとボールを使い、フットサルコートサイズのコート(20m×40m)を使っておこなうスポーツです。
【特殊なゴール】専用のポールにカゴがついたゴール
競技としては「バスケットボール」に似ているコーフボール。ゴールは『ボードのついていないバスケットゴール』という感じです。

※コーフボールゴール…350cm/バスケゴール…305cm
このゴールはコート内に置くので、
「360度どこからでもシュートを打つことができる」という、他のスポーツにはない特殊な状況が生まれます。

【専用のボール】サッカー5号球と同じ大きさで、バスケのように重くはないボール
コーフボールでは、コーフボール専用のボールを使用します。
・大きさは大人のサッカーボール(5号球)と同じ
・重さはバスケのように重くない
という感じでした。
【プレー人数】「男女混合」が公式ルールで定められているスポーツ
コーフボールは、公式ルールで「男女混合」が定められている珍しいスポーツです。

<プレー人数>
男性4名 + 女性4名=計8名
【ドリブル禁止】ボールの運び方
コーフボールはドリブルが禁止です。
ボールを持ったら2歩までしか動けません。そのあとはパスかシュートのみです。
ただし、この「パス」と「シュート」にもいくつかのルールがあります。
【接触プレー禁止】「相手の体」と「保持しているボール」への接触禁止
コーフボールでのボールの運び方は、ドリブルができないため『パス』のみです。そのため、相手への接触プレーには厳しいルールとなっています。
<禁止されている接触プレー>
- 相手の体を押したり、叩いたりする接触プレー
- 保持しているボールを取る・叩き落とすこと
<守備側選手ができる基本的な守り方>
- パスコースをふさぐ
- シュートさせないようにディフェンスをする
【異性へのディフェンス禁止】
「相手の体への接触」「保持しているボールへの接触」のほかに、もっと特徴的なのが、
異性へのディフェンスが禁止
というところです。
つまり、
女性は女性へのディフェンスのみ
男性は男性へのディフェンスのみ
ということです。


「男女混合」でおこなわれるスポーツなので、こうしたルールが存在していて、男女間の体格差による不平等がおきないようになっています。
【ディフェンド】至近距離に相手がいるときシュートを打つと反則
次は、攻撃側の反則についてお話します。
コーフボールでは、
「ディフェンスが腕1本分の距離にいるときに、攻撃側はシュートを打ってはいけない」という特徴的なルールがあります。

上の写真の状況で攻撃側がシュートを打ってしまうと、『ディフェンド』という攻撃側の反則になります。
体格差を気にせずにプレーできるのが、コーフボールの楽しいところです♪
反則が起こったあとのゲーム再開
反則が起こったあとは、その起きた反則の重さによってゲーム再開の方法が変わります。
【リスタート】その場からプレー再開
軽い反則の場合は、反則があったその場からプレー再開になる「リスタート」になります。
このとき、攻撃側・守備側ともに、ボール保持者から2.5m離れる必要があります。
【フリーパス】フリーでパスをするゲーム再開方法
シュートチャンスに繋がるプレーを妨げるような反則や、直接シュートには影響しないけど重めな反則の場合には、リスタートではなく「フリーパス」でゲーム再開となります。
フリーパスは、『ペナルティスポット』と呼ばれるポイントからパスでゲーム再開をします。

上の図のように、パサー(フリーパスを投げる選手)以外は、斜線内に入ることができません。
また、フリーパスにはいくつか注意点があります。
- 投げられるのは パスのみ
- 審判の1度目の笛から4秒以内に、フリーパスのポジションにつかなくてはいけない
- 審判の2度目の笛から4秒以内にプレー再開をしなくてはならない
審判の笛からどのように選手が動いているかは、この動画で確認ができました。
※シュートをした選手の腕に、守備側の選手が触れてしまったため「フリーパス」となっています。
また、そのほかの注意点として、
- 試合が再開されるタイミングは、「パスが出されてから」ではなく、「パサー(パスを投げる選手)の首から下が動いたとき」
- 試合が再開されたら、他の選手もサークル(図斜線)内に入ってもよい
- 攻撃側選手がミス※をしたら、相手ボールになる
- 守備側選手が2回ミス※をしてしまうと、「ペナルティ(後述)」に変わる
というものがあります。
※ゲーム再開前に「ラインを踏んでしまう」など
【ペナルティ】フリーでシュートを打てる絶好のチャンス
直接シュートに影響するような重い反則の場合は、フリーパスではなく「ペナルティ」でゲーム再開となります。
ペナルティでは、『ペナルティスポット』からシュートを打つことができ、フリーパスよりもシュートを投げる選手以外がいられるポジションが遠くなります(下図参照)

ペナルティの注意点は、
- ゲーム再開は「シューター(シュートを打つ選手)から、ボールが離れたとき」
なので、フリーパスと混同しないように気をつけましょう。
ほかの注意点は、以下のようになっています。
- 審判の1度目の笛から4秒以内に、フリーパスのポジションにつかなくてはいけない
- 審判の2度目の笛から4秒以内にプレー再開をしなくてはならない
- 試合が再開されたら、他の選手もサークル(図斜線)内に入ってもよい
- 攻撃側選手がミス※をしたら、相手ボールになる
- 守備側選手がミス※をしたら、やり直し
※ゲーム再開前に「ラインを踏んでしまう」など
【シュート】得点の方法
コーフボールの得点は単純で、どの距離から打っても『1ゴール1得点』です。
「ディフェンド」というルールがあるので、ゴールを狙いやすい位置で どれだけ上手くフリーになれるか、というのがとても重要になってきます。
【攻守の境界】攻撃側エリアと守備側エリア
スペースを常に探し続けていく、なかなかハードなスポーツである『コーフボール』
ただ コーフボールは、フットサルやバスケのように、攻撃選手と守備選手が流動的にコート内を移動していくスポーツではありません。

※◯チームを基準に見てください。
上図のように、「攻撃」と決められた赤◯の選手・「守備」と決められた青◯の選手は、それぞれそのエリア内でのみプレーをすることになります。
人数は、
攻撃『男2人+女2人』+守備『男2人+女2人』となります。
また、試合 合計得点が偶数になるたびに、攻守をまるごと入れ替えます。
その他の基本ルール
そのほかの基本ルールをまとめます。
①競技時間:10分×4(計40分)
※休憩の取り方:()内休憩
10分(1分)10分(10分)10分(1分)10分
②選手交代:男女それぞれ4回
※人数ではなく「回数」が決められていて、その回数内であれば同じ選手が出たり入ったりすることも可能です。
③イエローカード・レッドカード:
激しいファウルがあった場合、サッカーのように「イエローカード」「レッドカード」が出されます。(イエロー2枚でレッドカード→退場)
そのとき、選手が退場となることもありますが、選手が少ない状態でゲームが再開されるのではなく、一人補充され『8人対8人』は保たれたまま、ゲームが再開されます。
【コーフボールのルール】まとめ
体力的にはなかなかハードですが、私と子供も一緒に体験させていただけるほど平和なスポーツ『コーフボール』
最後に、もう一度ルールをまとめていきます。
①道具:ボール・専用ゴール
②競技時間:10分×4(計40分)
③競技人数:男性4名 + 女性4名=計8名
④基本ルール
(1)ドリブル禁止
(2)接触プレーについて
- 相手の体を押したり、叩いたりする接触プレー
- 保持しているボールを取る・叩き落とすこと
- 異性へのディフェンスが禁止
(3)ディフェンド:
ディフェンスが腕1本分の距離にいるときに、攻撃側はシュートを打ってはいけない
⑤ゲーム再開の方法
(1)リスタート:その場からプレー再開
(2)フリーパス:ペナルティスポットから パス

※ゲームが再開するまで、攻撃側も守備側も斜線内には入れない
<フリーパス時のルール>
- 審判の1度目の笛から4秒以内に、フリーパスのポジションにつかなくてはいけない
- 審判の2度目の笛から4秒以内にプレー再開をしなくてはならない
- 試合が再開されるタイミングは、「パスが出されてから」ではなく、「パサー(パスを投げる選手)の首から下が動いたとき」
- 試合が再開されたら、他の選手もサークル(図斜線)内に入ってもよい
- 攻撃側選手がミスをしたら、相手ボールになる
- 守備側選手が2回ミスをしてしまうと、「ペナルティ(後述)」に変わる
(3)ペナルティ:ペナルティスポットから シュート

※ゲームが再開するまで、攻撃側も守備側も斜線内には入れない
<ペナルティ時のルール>
- 審判の1度目の笛から4秒以内に、フリーパスのポジションにつかなくてはいけない
- 審判の2度目の笛から4秒以内にプレー再開をしなくてはならない
- ゲーム再開は「シューター(シュートを打つ選手)から、ボールが離れたとき」
- 試合が再開されたら、他の選手もサークル(図斜線)内に入ってもよい
- 攻撃側選手がミスをしたら、相手ボールになる
- 守備側選手がミスをしたら、やり直し
⑥その他のルール
(1)攻撃エリア(男子2人+女子2人)と守備エリア(男子2人+女子2人)
※試合 合計得点が偶数になるたびに、攻守をまるごと入れ替えます。
(2)選手交代:男女それぞれ4回
※人数ではなく「回数」が決められていて、その回数内であれば同じ選手が出たり入ったりすることも可能です。