どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
聞き慣れないスポーツ『フレスコボール』
初めて名前を聞いた方もいるのではないでしょうか。
このページでは、「フレスコボールのルール」を解説していきます。
この記事の『内容確認』と『写真提供のご協力』を【フレスコボール日本代表】の落合真彩さん(@maaya_mtk)にしていただきました。
真彩さん、ありがとうございました!

目次
フレスコボールとは…
1945年生まれのブラジルはリオデジャネイロ発祥の、新感覚のビーチスポーツ。
フレスコボールは味方同士でラリーを続けるスポーツ。そのため競争ではなく、協同で行うスポーツと言える。
(参考:日本フレスコボール協会HP)
『フレスコボール』とは、味方同士でラリーをし、試合時間内のラリー回数やアタック回数、落下回数などを採点していく【採点種目】で、「相手を打ち負かす」というテニスや卓球のような得点を競うスポーツとは違う、ということです。
言葉だけではわかりにくいと思いますので、ぜひこちらの動画👇もご覧ください。
より本格的な競技を観るなら、こちらの動画👇をご覧ください。
フレスコボール:道具はなにを使う?

フレスコボールでは、多くの道具が必要なく、『ラケット2つ』と『ボール』があれば簡単に始めることができます。
【ラケット】素材は2種類
卓球よりは少し面の大きい『ラケット』で、素材は「木製」と「カーボン」があります。
※主流は「木製」のようです。
それぞれ、打ったときに反発する感覚が違うので、体験する機会があったら 使い比べてみてください。
【ゴム製のボール】卓球より少し大きく、テニスボールより少し小さい
『フレスコボール』のボールは、ゴム製で卓球の球より大きく、テニスのボールよりは小さいサイズです。
体に当たっても そこまで痛さは感じなかったのですが、プレーした次の日にボールが当たった腕を見ると、跡が赤くついていたので それなりの固さはあります。
ネットも専用コートもいらない!
基本的にはビーチでやるスポーツですが、フレスコボールには「ネット」や「専用のコート」が必要ありません。
つまり「ラケット2つ」と「ボール」、打ち合える相手さえいれば どこでもできるということです。
※公園や体育館などの決まりは守った上で楽しんでください。
フレスコボール:味方同士でラリーをするってどういうこと?

『フレスコボール』は、テニスや卓球のように目の前にいる選手と得点を競い合うスポーツではありません。
打ち合う相手は「パートナー」であり、味方です。
このパートナーとの、【ラリー回数】【落球回数】【アタック回数】【テクニック】などを加点していく『採点競技』なのです。
加点の方法はいくつかあるので、詳しく見ていきましょう。
加点の種類1:総打数(ラリー回数)・落球回数

総打数(ラリー数)は、1打で1点。
落球数は、
0回なら150点加点
1回なら140点加点
以下10点ずつポイントが下がっていき…
18回なら10点加点
19回なら5点加点
20回以上落球すると、これ以上の落球は0点となります。
そして30回落球してしまうと、残り時間があったとしてもその時点で試合は強制終了となります。
加点の種類2:アタック回数と「アタックバランスポイント」

アタックは、1打で2点。
さらに「アタック回数」とは別に、パートナーとなっている選手どうしの『アタック回数のバランス』も加点対象となります。
※(アタック数の少ない選手÷アタック数の多い選手)×(ペアの総アタック数÷2)を計算します。
※上の特殊な計算と、「アタックインプレッションポイント(審判の印象点)」を加算したものが、「アタックバランスポイント」となります。
また、アタックの定義としては、以下のようになっています。
①腕を振り抜き、しっかりとフォロースルーがある打球
②打ち返した打球が、前の打球よりも速度がある打球
この2点を満たすもの
加点の種類3:テクニカルポイント
試合中の「バックアタック」「股抜きショット」「背面ショット」に、それぞれ以下のポイントが加算されます。

※最大回数は、一人の上限です。
例:股抜きショットなら、
{1人2回まで×5点(計10点)}×2人分=最大20点
また、各テクニックの定義は、以下のようになっています。
<バックアタック>
通常のフォアハンドとは逆側でアタックを打つ。※ラケットをしっかりと振り切り、相手からくるボールより強い打球を返す必要がある。かつ、相手もラリーを続けることが出来て初めて成立する。
<股抜きショット>
ボールを股の間を抜いて打つ。<背面ショット>
打点を背面で打つ。(参考:日本フレスコボール協会オフィシャルブログ)
このように【総打数】【落球回数】【アタック回数(アタックバランス)】【テクニカルポイント】を合計して採点し、その得点を他のペアと競うことで、勝敗が決定していきます。
【フレスコボール】その他の基本的ルール
ここからは、「採点方法」以外の基本的なルールです。
①選手間の距離は『7m』以上
※7m未満になると警告・減点あり
②競技時間:5分
③試合中の休憩:試合中に1回(任意のタイミングで60秒)
※休憩中、時計は止まる
※このタイミングのみ、アタック回数を審判から聞くことができる
④ラリーの終了:
(1)ボールが地面についたとき
(2)ボールが選手・観客・審判の身体に触れた時 ※
(3)ボールが障害物(テント、ネット、椅子など)に当たったとき
(4)試合時間が終了したとき
※手に当たりボールが返球された場合、審判の判断でラリーを止めることもある
(参考:日本フレスコボール協会オフィシャルブログ)
初心者でもやりやすい「フレスコボール」の簡易ルールはある?
※子供と一緒に『フレスコボール』を初体験したときの写真♪
公式のフレスコボールの大会では、審判4人で
- 総打数
- アタック数
- テクニカルポイント
- 試合タイム
を見ます。
初心者や個人で、試合っぽく楽しみたいときにこれらをすべてジャッジするのは、とても難しいです。
そこで、初心者や個人でも楽しめる『簡易ルール』を
【フレスコボール日本代表】の落合真彩(まあや)さん(@maaya_mtk)にお伺いしてみました。
総打数「100」と落球数「10(10×2=20)」だと
『100-20=80点』になる計算です。
このときは、「アタックボール」などの細かい部分は無視します。
これなら、初心者でもわかりやすくて楽しめそうです♪
【フレスコボールのルール】まとめ
とても簡単に始めることのできる『フレスコボール』
少しでもルールを知っていると、プレーするのも見るのもより楽しめるようになります。
①道具:ラケット・ボール
②採点競技
- 総打数
- 落球数
- アタック回数(アタックバランス)
- テクニック
のポイントを競う
③選手間の距離は『7m』以上
④競技時間:5分
⑤簡易ルールを使って、初心者でも楽しめる

