どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
アスリートとの繋がりのおかげで、少しずつ充実してきている『アスリート紹介』のページ。
セパタクロー選手の「玉置大嗣(だいし)さん」とtwitterでお話する機会があり、ご紹介をさせていただきました。

そして、知れば知るほど その面白さを感じる「セパタクロー」
ということで、このページでは”最低限、これを知っていればセパタクローを楽しめる!”という【セパタクローのルール】をお伝えしていきます。
この記事の『内容確認』を【セパタクロー選手】の玉置大嗣さん(@takraw126)にしていただきました。
大嗣さん、ありがとうございました!
目次
「セパタクロー」ってどんなスポーツ?
「セパタクロー」とは、簡単に言うと『足でするバレーボール』。3対3※でおこなう、ネットを挟んでプレーをするスポーツです。
※厳密に言うと、いくつか種目の種類があるのですが、このページでは「3対3」の【レグ種目】と呼ばれるものについて解説していきます。
(参考:wikipedia-セパタクロー)
☆動画の方がわかりやすいのでご覧ください👇
では ここから、セパタクローの細かい解説をしていきます。
セパタクロー:道具はなにを使う?
セパタクローで使う道具は、「ボール」「ネット」だけです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
【特殊なボール】プラスチック製の編まれたボール
セパタクロー用のボールは、バレーボールのような革製の球体ではなく、幅の広めなプラスチックのヒモを編み込んで作ったボールです。

男子用と女子用で重さが違い、
◎男子…170~180g
◎女子…150~160g
となっています。
※参考:
バレーボール4号球…240~260g
テニスボール…56~59.4g
【ネットの高さ・コートの広さ】競技環境は「バドミントン」
「ネットの高さ」「コートの広さ」は、ともにバドミントンと同じ(女子は10cm低い)です。
ネット自体は、バドミントンのものとは『素材』『網目の広さ』が違い、セパタクロー専用のネットがあります。
セパタクロー:体のどこを使う?
『足のバレーボール』と呼ばれていますが、ルール上では体のどこを使う競技なのでしょうか?
【手・腕 以外】セパタクローで使ってよい体の部位
セパタクローの主に使う体の部位は【足】です。
そして、使ってはいけない部分もあります。
それは【手】【腕】です。

※「肩」は、腕側の側面はフォルト、首横の上部は使ってよい
このように、セパタクローは「サッカー」と同じように手を使ってはいけないスポーツです。
可能なタッチ回数
自陣のコート内に入ってからの「可能タッチ回数」は【3回】です。
ここまではバレーボールと同じですが、ひとつ違う点は、
☑同じ選手が3回続けて触ってもよい
というところです。
4回目を触ってしまったらフォルト(反則)になります。
セパタクローのルール:サーブ
ネットを挟むスポーツに欠かせないのが『サーブ』。当然、足を使ってサーブをしていくのですが、どのようにサーブをしていくのでしょうか。
少し変わったサーブルール
「バレーボール」や「テニス」「バドミントン」など、ほとんどのネット競技のサーブは、サーバー(サーブを打つ人)が自分でトスをあげて、サーブを打ちます。
しかし、セパタクローでは、味方の一人がサーバーにトスをあげて、そのボールをサーバーが蹴ります。
サーブポジション(サーブ時の立ち位置)
また、サーブを蹴るときには、ルールで決められている立ち位置があるのも特徴です。

①②…クォーターサークル
③④…サービスサークル
<サーブ側>
- スロワー(サーバーにトスをあげる人)⇒クォーターサークル※
- サーバー(サーブを蹴る人)⇒サービスサークル
- その他の選手⇒スロワーと反対側のクォーターサークル
※スロワーはどちらのクォーターサークルから投げていもいい
※サーブが終われば、自由に動いてよい
<レシーブ側>
自陣内ならどこにいてもよい
※サーバー、スロワーは、自分がいる「サークルのライン」を越えてはいけません。
サーブ権
サーブを3本打つごとに「サーブ権」が移ります。
ただし、デュース(20対20)に入ってからは、1本ずつ交替になります。
この時「19対20」の状態で19点のチームがサーブを蹴っていた場合、「20対20」になったときにもう一度サーブを蹴ります。
そして、さらに次のサーブからは1本交替となります。
セパタクローのルール:セットと得点
セパタクローは、【2セット先取の3セット】【21点マッチ】です。
また、「20対20」という得点(デュース)になった場合、
☑2点差がつく
☑どちらかの得点が25点に到達する
のいずれになるまで、試合が続きます。
セットによる「サーブ」と「サイド」の決め方
今、何セット目なのかによって、「サーブ」と「サイド(どちら側のコートに入るか)」の決め方が異なります。
<1セット目>
「サーブ」と「サイド」は、試合前のコイントスで決めます。
<2セット目>
サイドチェンジをし、『1セット目サーブを開始したチーム』とは反対のチームからサーブ開始となります。
<3セット目>
サイドチェンジをし、『2セット目サーブを開始したチーム』とは反対のチームからサーブ開始となります。
またどちらかが11点になったときに、もう一度サイドチェンジをします。
得点の取り方
得点の取り方は、おおまかに言うと3つあります。
- サーブしたボールを相手選手が取れなかったとき
- アタックしたボールを相手選手が取れなかったとき
- 相手選手がフォルト(反則)したとき
「サーブ」「アタック」で蹴ったボールが 直接相手のコート内に落ちたとき
バレーボールと同じように、「サーブ」や「アタック」で蹴ったボールが、直接 相手コートの床に落ちたら得点となります。
ただし、相手に触れずにそのままコート外に落ちてしまう(アウトする)と、相手の得点となります。
相手がフォルト(反則)したとき
「サーブミス」「ネットタッチ」(後述)などのフォルトをしてしまったときは、相手の得点となります。
セパタクローのルール:フォールト(反則)
セパタクローのフォールトは得点に繋がります。
プレーをする場合はもちろん しっかりと覚えておく必要がありますし、観るときもセパタクローをより楽しむために覚えておくとよいでしょう。
サーブ時のフォールト
まずは、サーブ時に起こる可能性のあるフォールトです。
サーブの時は、円(サービスサークル・クォーターサークル)から出るのは✖
また、蹴る人は跳んではいけません。 膝から上でのサーブもダメです!
- サーブの時、サーブ側の選手がサークルラインを超える
- サーブを蹴る選手が跳ぶ(両足が床から離れる)、膝から上でサーブをする
競技進行中のフォールト
そのほかのフォールトとしては、
「競技に直接関係するフォールト」と「反スポーツマン的なフォールト」があります。
<競技に直接関係するフォールト>
ボールを「手」や「腕」で扱うことや、ネットを触る(ネットタッチ)などはフォルト。
『オーバーネット※』や『4回タッチ』もよくありますね。
- ボールを手や足で扱う
- 身体の一部、または身につけているものでネットを触ってしまう(ネットタッチ)
- オーバーネット※
- 自陣コート内に入ってきてから、ボールに4回タッチしてしまう
※オーバーネット…ネットの上や下から、身体の一部が相手コートに入ってしまうこと。ただし、アタック時のフォロースルー(動作の一部が残ったもの)は除く
<反スポーツマン的なフォールト>
また、以下のような行為もフォールトとなります。
- 相手の気を散らすような行動をする / 音をたてる / 怒鳴る
- 選手が不必要に試合を遅らせた場合
【セパタクローのルール】まとめ
とても迫力あるスポーツ「セパタクロー」
こうして最低限のルールを知っているだけでも、よりセパタクローを楽しむことができます。
①使っていい体の部位
👉「手」「腕」以外(主に足)
②タッチは3回まで、同じ選手が3回触ってもよい
③サーブは、スロワーが投げてサーバーが蹴る
👉3本ごとに交替の「サーブ兼」あり
④セットと得点
👉【2セット先取の3セット】【21点マッチ】
⑤得点の取り方
- サーブしたボールを相手選手が取れなかったとき
- アタックしたボールを相手選手が取れなかったとき
- 相手選手がフォルト(反則)したとき
⑥フォールト(反則)
(1)サーブ時のフォールト
- サーブの時、サーブ側の選手がサークルラインを踏む、超える
- サーブを蹴る選手が跳ぶ(両足が床から離れる)、膝から上でサーブをする
(2)競技に直接関係するフォールト
- ボールを手や足で扱う
- 身体の一部、または身につけているものでネットを触ってしまう(ネットタッチ)
- オーバーネット
- 自陣コート内に入ってきてから、ボールに4回タッチしてしまう
(3)反スポーツマン的なフォールト
- 相手の気を散らすような行動をする / 音をたてる / 怒鳴る
- 選手が不必要に試合を遅らせた場合
これだけルールを知っていれば、セパタクローを始めてみることも可能ですし、実際に試合を観ても 流れを楽しむことができます。