どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
今回、取り上げるのは【チュックボール】というスポーツ。
それでは、解説していきましょう。
この記事の『内容確認』を【チュックボール日本代表】の井野大輔さん(@ino_daisuke1114)に、
『写真のご協力』を木村理(おさむ)さん(@kimspo86/)にしていただきました。
大輔さん、理さん、ありがとうございました!
※このページに使用している写真はすべて「木村理さん」の著作物です。無断での写真転用はお断りいたします。
目次
チュックボールとは…
チュックボール (tchoukball) とはコートのエンドライン上に置かれたネットにボールをシュートするハンドボール形式のスポーツである。
攻撃側がシュートしてネットから跳ね返ったボールを守備側がノーバウンドでキャッチできなければ攻撃側の得点となる。
キャッチできればそのチームにシュート権が移る。
ドリブルをせず、三回以内での味方同士のパスのみでボールを運びシュートする。相手チームのシュートやパスを妨害してはならないのが特徴。
(Wikipediaより)
他の競技とは違うところがいくつかありそうなスポーツ。動画でも見てみましょう。
チュックボール:道具はなにを使う?
チュックボールでは、専用のゴールとボールを使い、バスケットコートサイズ(もしくはその半面)を使っておこなうスポーツです。
【特殊なゴール】トランポリンのようなゴール?
サッカーなどの競技で見る「四角いゴール」とは、まったく違う形のチュックボールのゴール。

大きさは『100cm×100cm』で、トランポリンのようにボールが跳ね返る「ネット」でできています。
ゴール自体は、強いシュートが当たっても動かないように、床や地面にしっかり固定します。
「ワンネット」と「ツーネット」
チュックボールは、この「ゴールとなるネット」を1つ置くゲームと、2つ置くゲームの2種類パターンがあります。
それぞれの違いは、コートの大きさとプレイ人数です。
- ワンネット…15~20m×15~20mの正方形※1 / 4~5人
- ツーネット…30~40m×15~20mの長方形※2 / 7人
※1…バスケットコート半分サイズ
※2…バスケットコートサイズ
【専用のボール】もしくは「ハンドボール」で代用
「チュックボール専用のボール」という公式のものもありますが、大きさや重さが「ハンドボールのボール」とほぼ同じため、そちらで代用することが多いようです。
※男女で大きさが違います(以下はハンドボールです)
【パス】ゴールへの運び方とシュート後の動き
チュックボールの最大の特徴は、
「相手のシュートやパスの妨害をしてはいけない」
というところです。

パスやシュートなど、ボールの絡む動きにどんなルールがあるのか見ていきましょう。
- 相手がシュート・パスするのを妨害したり奪うことは禁止
- パス3回以内に、ネットにシュートする
- ヒザから下は使えない
- シュート後の跳ね返ったボールを守備側がキャッチできなかったら、攻撃側の得点になる
- シュート後の跳ね返ったボールを守備側チームがキャッチしたら、次は守備側が攻撃側になる
【シュート】他のスポーツにはない特殊な得点方法
チュックボールのシュートは、サッカーなどのように「あるエリアに入れたら得点」というものとは違い、何種類かの方法で得点していきます。
シュートを打った側の得点方法
チュックボールのシュートは、ネットに向かって打ちます。

そのネットからはね返ったボールが
- 誰にも触れずにコートについた場合
(ゴールエリア※内に落ちた場合は相手チームの得点となる) - 相手チームが取り損ね、コートに落ちた場合
これらの場合に、得点(1点)となります。
※「ゴールエリア」とは、ゴール前のハーフサークル状のエリアのことです。

守備側チームの得点方法
相手チームがネットにシュートをしたとき、その跳ね返ったボールをコートに落ちないように守備をしている側のチームにも得点をする方法があります。

それは、シュートしたボールが
- ネットに当たらなかった場合
- コート外やゴールエリア内に落ちた場合
- シュートを打った選手に当たった場合
守備側チームの得点(1点)となります。
「ゴールフレーム」へのシュートはどうなるのか?
もし、ゴールの一部のフレームに当たったとしたら、このシュートは得点になるのでしょうか?
答えは、「ボールが落ちた場所による」です。
フレームに当たったときのルールは以下のようになります。
- フレームに当たったボールを守備側チームの競技者がキャッチできず、コート内に落ちたときは得点とはならない※。そしてその後は、守備側チームが ボールを落とした地点からフリースローする
- フレームに当たったボールを守備側チームの競技者がキャッチしたら、そのまま試合を続行する
- コート外やゴールエリアに落ちた場合は、守備側チームの得点となる
- フレームに当たったかどうかは、すべて審判が判断する
※通常のシュート(フレームではなくネットへのシュート)なら、守備側選手がボールをキャッチできなければ攻撃側の得点になります。
同一ネット(ゴール)へのシュート回数制限
2つネットを置く「ツーネット」の試合の場合、同じ側のネット(ゴール)にシュートを連続して打てる回数が制限されています。
決まりは以下のようになります。
- 両チーム合わせて、3回連続まで同一ネットへのシュートはOK。
4回目は反対側のネットへシュートをしなくてはならない。 - 反則でフリースローがおこなわれた後は、連続回数はリセットされる(0になる)
そのほかの基本ルール
そのほかの基本的なルールをまとめます。
①競技時間:15分×3ピリオド(計45分)
※休憩:各ピリオド間に3分
②試合開始の方法
(1)ワンネット…ネットと反対側のエンドラインの外からスローインする
(ハーフコートになるので、下の図②のセンターラインが「ネット反対側のエンドライン」となる)
(2)ツーネット…どちらかのエンドラインの外、ネット際からスローインする(下の図④のどちらか)

※スローインする競技者以外は、コート内の自由な位置にいてよい
※ツーネットの場合、スローイン後はボールがセンターラインを越してから、どちらかのネットにシュートすること
③得点後の試合再開の方法
(1)ワンネット…ネットと反対側のエンドラインの外から、得点を決められてしまったチームの競技者がスローインする
(ハーフコートなので、上の図②のセンターラインがネット反対側のエンドラインとなる)
(2)ツーネット…得点があったネット側のエンドラインの外ネット際から、得点を決められていしまったチームの競技者がスローインする(上の図④のどちらか)
※シュートはボールがセンターラインを越してから、どちらかのネットに行う
【チュックボールのルール】まとめ
「相手の妨害をしてはいけない」という、平和なスポーツ『チュックボール』
①道具:ボール・ゴール(ネット)
②競技時間:15分×3ピリオド
③競技人数:
ワンネット…4~5人
ツーネット…7人
④パスなどの基本ルール:
- 相手がシュート・パスするのを妨害したり奪うことは禁止
- パス3回以内に、ネットにシュートする
- ヒザから下は使えない
- シュート後の跳ね返ったボールを守備側チームがキャッチしたら、次は守備側が攻撃側になる
⑤得点方法:
(1)シュート側の得点
- 誰にも触れずにコートについた場合
(ゴールエリア※内に落ちた場合は相手チームの得点となる) - 相手チームが取り損ね、コートに落ちた場合
(2)守備側の得点
- ネットに当たらなかった場合
- コート外やゴールエリア内に落ちた場合
- シュートを打った選手に当たった場合
また新しいスポーツを知ることができました。

