どうも、おハナマル☆スポーツ運営者のおハナマル(@sportsohanamaru)です。
あまり時事の話を書いてこなかった私ですが、今回ばかりはどうしてもこの話題を吹き飛ばしたくてこのような連載をスタートさせました。
今、日本だけではなく世界中で猛威をふるっている「新型コロナウイルス」
それに関する話題は、あまりにも楽しいところはなく果てしなく暗くなっていく一方です。
- 家にこもらなくてはならない
- イベントも中止になる
- スポーツをやる機会も閉ざされている
こんな状況で、顔も心も暗くなっていてはこの事態を解決へとは導いていけないと思うのです。
そこで、少しでも明るい話題を、楽しめる記事をお届けしようと始めたのがこの企画です。
第一弾は、フリーでソフトボール選手をしている本庄遥さん。
私のブログでも何回かご紹介させていただいていて、私自身も交流をさせていただいている大好きなアスリートの一人です。
本庄遥さんのプロフィールを軽く追いながら、これからの活動・未来のスポーツに関するお話をお聞きできたらなと思っております。
では、ご覧ください。
目次
【アメリカでの体験談】コロナで突然中断せざるをえなかった夢
*******************
こんにちは、フリーでソフトボール選手をしている本庄遥です。
今回、コロナの影響で世間がどんどん暗い話題に飲み込まれている中、おハナマルさんからお誘いいただき記事を書いている身ですが、私もコロナで苦い経験をした1人です。
アメリカに渡航前は、イタリアと韓国でコロナが1番流行っているタイミグで、アメリカではほとんどコロナの影響は出ていませんでした。
そのこともあり、このタイミングしかないと思い 思い切ってコロナの中、渡航。
しかし、3日後にはコロナの影響で小中高学校の2週間の閉鎖、飲食店もテイクアウトのみとなりました。
自粛ムードもだんだんと強まる中、Airbnbで予約していたお家に向かう予定だった当日のお昼。
私はその日、4時にはチェックインする予定でした。
しかし、ホストから急にメッセージが送られて来て、そこに書かれてあったのは「コロナの影響であなたを私のお家に泊める事ができない」という事。
簡単にいうと、3時間後泊まろうとしていたお家が急に目の前からなくなった状態です。
私は訳がわからず、とにかくその日にチェックアウトして来たお家の人に事情を説明し、再度その人の家に泊まることにしました。
怖い、どうしたらいいかわからない、日本に帰りたい。
初めてホームシックになった瞬間でした。
いろんな条件を含めて考えた結果、次の日の夕方に帰国することを決断しました。
決断した3時間後、アメリカソフトボールの大学ドラフト会議、そしてプロリーグの無期延期が確定し、私がトライアウトを受ける機会も完全になくなりました。
現在アメリカでは、感染者が16万人を超えました。(2020年3月31日現在)
実は、キャンセルになったAirbnbは今日までの予約だったんです。
もし、あの時キャンセルになっていなかったら、きっと私はまだアメリカに滞在していたと思います。
何らかの巡り合わせでホストが急遽キャンセルしてくれたことにより、私が帰国をした方いいことを教えてくれたような感覚でした。
【アメリカでの経験でわかったこと】今の私だからできること
今回のアメリカ挑戦は、たくさんのスポンサー様、クラウドファンディングをしてくださったたくさんの方々のおかげで実現したものでした。
このような「何もできずに帰国をしてしまった状態」に申し訳なさを感じることも多く、帰国が決まってから日本に到着するまでの飛行機の中で何度も何度も涙を流しました。
しかし、ほとんどの方が「とにかく無事に帰って来てくれたらそれでいいから」とお声掛けをいただき、本当に救われました。
今の私だからできることは、まずは3週間、家で待機することです。
アメリカで感染した可能性は極めて低いのですが、空港ではどうしても人が密集している状態だったので、感染していないと胸を張って言える状態ではありません。
また、家にいる時間が増えたのでとにかく発信にも力を入れたり、読書量を増やして、コロナが収まった後に、新しいことを始められるよう知識を蓄えて置こうと思います。
今後の目標に関しては、コロナ次第という流れになってしまうので答えづらいですが、今後もソフトボール界を盛り上げていけるように、海外でプレーしたり、国内でいろんなチームに投げに行ったりしていきたいと思います。
*******************
インタビュー:スポーツ・アスリートができること
本庄遥さんの活動は、私はTwitterやファンクラブからリアルタイムでずっと追っていました。
- 夢を実現に近づけるために渡航を選んだこと
- 泊まる家がなくなり恐怖していたこと
- コロナで夢を断念せざるをえなくて、悔しい・悲しい思いをして帰国したこと
本当につらかったと思います。
帰国からしばらくたって、今ようやく落ち着きを取り戻しつつある遥さん。
遥さんに、今このときに考えるスポーツ・アスリートの未来についてお聞きしたいと思います。
Q1、「会うこと」が大事だった本庄遥さんの今は?
今、人に会いに行けない状況で、逆にそれができていたこれまでの環境について、どのように感じていますか?
というよりは、これまでが少し忙しくしすぎていたのかな、と(笑)
こういう状況になるまでは、人が好きで「会いたい!」と思ったらすぐに会いにいっていました。
それはそれで良かったこともあったんだけど、自分が本当にやりたいこと・やらなきゃいけないことがどんどん溢れていってしまって…
すべてが他人ファースト・仕事ファーストになってしまっていたんですね。
この状態だと、生活をしているというよりは、常に「働いている」という感覚。
その点で言えば、今 家を出ない方がよいという状況で、ようやく「生活している」「生きている」という感覚を取り戻した気がします。
この点は、オーストラリアで生活していたときやアメリカにいたときもやっていたことなので、生活のリズムは特に変化していません。
コロナが落ち着いて外に出られるようになったとしても、オンラインでやれることはオンラインでもいいのかな、と。
もちろん、オフでお会いすることの良さもあるとは思います。
そのあたり、今後はメリハリをつけて動いていけたらと思っています。
Q2、本庄遥にとって「スポーツ」とは?
だけど、スポーツも自分がやりたいことの1つであって、やりたいことは他にもたくさんあります。
これからは『ビジネスアスリート』になっていくのが大事だなと思っています。
「生活のすべてがスポーツ」というのではなくて「生活の一部にスポーツがある」
そして、しっかりとビジネスとしての活動もしていく。
アスリートだったとしてもただスポーツだけしていればいいんじゃなくて、ビジネスもしていく必要があると思います。
今このときにも、私はTwitterやファンクラブでの発信を続けていますし、読書をして勉強したりオンラインで仕事の問い合わせやミーティングをしたりしています。
私にとっては、スポーツは「これしかない」というものではなくて「生活の一部」です。
ソフトボールをやりたい気持ちはもちろんありますけど、行動は止まることなく続いていくんです。
Q3、コロナが収束したときに、一番最初にやりたいことはなんですか?
大会が中止になっちゃった人とかと、コソ練会(ピッチング練習会)などをやりたいですね!
インタビューから感じた本庄遥の強さ
今回のインタビューは、オンラインで遥さんから実際にお話しを聞かせていただきました。
壮絶な体験をしてきたアメリカでの挑戦。
一時はかなり沈んだ様子もあり、とても心配でした。
ですが、お話をきかせていただいたこの時は、声もかなり元気に戻っていて、オンラインでバリバリお仕事もしていると言っていました。
本庄遥は、もうすでに前を向いている
そう感じました。
遥さんの魅力のひとつでもあるのが、挑戦するときも苦しいときもその想いをファンと共有してくれること。
そのありのままの本庄遥の姿、強さ・弱さがたくさんの人を惹きつけているんだと感じました。
どうしても暗くなりがちな今ですが、遥さんとお話をさせていただいただけで、私の心はとても明るくなりました。
こんなときでも、こんなときだからこそ、頑張っている人を応援することで自分自身にも元気が取り戻せるのかもしれません。
本庄遥さんのご紹介
名前:本庄遥(ほんじょうはるか)

職業:フリーのソフトボール選手
- Twitter:@number_1h
- インスタ:@haruka.softball.1/
- YouTube:本庄遥
- ファンクラブ:本庄遥ファンクラブ
- 本庄遥オフィシャルサイト「プロフィール」

本庄遥さんのソフトボール経歴
<ソフトボール経歴>
- 小学2年生に地元ソフトボールチームに入る
- 高校:インターハイ優勝(防御率0)
- 大学1回生:防御率0で最優秀投手賞を受賞
- 大学2回生:肩を怪我
- 大学ソフトボールを引退後、オーストラリアに1年半ソフトボール留学※1
- オーストラリアQLD州U23に選ばれる
- 2019年8月:ポーランド代表チームとしてヨーロッパ大会に出場※2
- 2020年3月:アメリカプロリーグに挑戦も、コロナの影響で断念
- そして現在…※3
*******************
(本庄遥さんからの補足)
※1
<「フリーのソフトボール選手」として歩み出す経緯>
大学2回生の時に肩を怪我して以降、自身がソフトボールを続けている理由を追求。
好きで始めたソフトボールをずっと続けていきたい、そしてオーストラリアで経験した 「not to win, for fun(勝つためではなく、楽しむために)」を実感し、この環境をもっとたくさんの人たちに知ってほしいと思ったことから、現在の活動に繋がっていきました。
※2
<本庄遥ファンクラブメンバーとの関わり>
ファンクラブの方々には、ヨーロッパ大会の間 毎日試合の報告やその時に感じた感情をシェアしました。
負け試合が続く中、最後まで戦い抜けたのは、ダイレクトに応援してくださるファンの方々のおかげでした。
※3
<現在の状況とこれからへの想い>
今まで2年間 ずっと突っ走ってきた分、今は一度冷静に頭を冷やし考える時間だと思っています。
コロナが落ち着くまではどの国で、どんな挑戦ができるのかがわかりません。
先の不安を見るよりも、とにかく目の前にあることに目を向けて、新しいことにどんどん挑戦していきたいと思います。
