小3から高3までサッカーをやっていましたカサイチカ(@chi___z)です。
いまは「女子サッカー」もメジャーになって「なでしこジャパン」も有名ですよね。
わたしがサッカーを始めたのは小学3年生のころ。 たぶん平成8年?(笑)
そのころは「女の子なのにサッカーやってるの~?」とよく言われたものです…。
それでも少年チームの試合に行けば、チラホラ女の子もいたんですよ。
そして女の子だけ集まってチームを作ったり、合宿をしたこともありました。でも楽しかった思い出と一緒にあるのは、
辞めていった友達の記憶。
どうしても中学や高校に入学するタイミングで辞めちゃう女の子が多かったんです。
その理由は【女の子がサッカーをする環境が少ないから】
(とは言いつつ、わたしは高校生までサッカーを続けましたが…笑)
この記事ではわたしが高校生までサッカーを続けられた理由と体験談を書いていきます。サッカーをしている女の子や、そのまわりの大人たちに参考にしてもらえると嬉しいです。

目次
【小学生時代】少年チームでサッカーをスタート
わたしは小学3年生でサッカーを始めました。少年チームが3年生からだったんですね。
どんなスポーツをやろうか悩むことなく「サッカー」を選んだのは、家族の影響です。
父はずっとサッカーが好きで自分もプレイしていたし、テレビで見るのも好きでした。 だから2つ上の兄も少年サッカーチームに入団。
練習や試合も見に行っていたし、ほかの子の家族ともみんな仲良しで、わたしがサッカーをやることは普通の流れでした。
そして同じようにお兄ちゃんがいて、いつも一緒に遊んでいた女の子もサッカーを始めたので2人で一緒に入団したんです。
「こどもはいくら好きなことでも、友だちがいないと続けられない」と言いますけど、わたしもきっと その一人だったのかもしれないですね。
まぁ、男子の少年チームに女子2人で入ったんですが、やっぱり小学生なので体格差も体力差もそんなにありません。
みんなで楽しく、真剣にやっていたと思います。
【中学生時代】部活参加は断られて、市の女子サッカーチームに入ったら…
中学に入学したときは少し不安だったのを覚えています。
「サッカー部入れるのかな?ダメなのかな?」って。
同じ少年チームだった男子は、すでにサッカー部の練習に行っていたけど、思春期がはじまっていたのか誘ってもくれませんでした。(笑)
わたしは一人でシューズを履いて、ボールを持ってグラウンドに見学に行ってみたんです。ほかの小学校だった同級生や先輩は、わたしがサッカーの格好をしていることに驚いていました。
そして顧問の先生が来て「女子は入部できないからねぇ…※」とひとこと。
女子でも入っていいか考える素振りもなく「そうゆう決まりだからゴメンね」といった感じでした。
※現在 規定としては、女子でも男子サッカー部に入部することも、試合にでることも可能です。

「男子サッカー部」に入部できないことは、子供ながらにわかっていたことだったので、落ち込みながらも諦め「市の女子チーム」に入ることを決意。
そこには中学に上がってからサッカーする場所に困った女の子もたくさんいたんですけど、20代のキレイなお姉さんや40代の主婦もいて驚きの空間でした。
市の女子チームに入ったことがキッカケで、他の市の女子チームと合宿をしたり、全道大会に出たりと 「女子なのにサッカーをしている」子たちとのつながりが広く濃くなっていきます。(このときの友だちで日本代表になった子もいます!)


今までは少数派だった自分が、『女子でもサッカーを続けていいんだよ』っていう空気感にすごく安心したのを覚えています。 そしてすごく楽しかった!
【高校時代】高校では一度諦めたけど、男子サッカー部に乱入!
わたしは高校入学と同時に親元を離れて、看護科の高校「稚内高校」に入学しました。
中学のときの女子サッカー友達の多くは、女子サッカー部がある札幌の高校に入学していることが多かったです。
残念ながらわたしはその高校に入学するほど上手くなかったし、看護師になるという道を選んだからサッカーを続けることを諦めました。
…ところがです。
入学した高校は普通科もあったので『共学』。 男子サッカー部もあります。
どうしてもサッカーがやりたくなって、また一人で見学にいきました。 (中学校のときと同じです笑)
すると顧問の先生が 「入部してもいいぞ」 って言うんです。
男子サッカー部に!
高校生ともなると体格もパワーも全然ちがうのは目に見えているけど、わたしは嬉しい気持ちのほうが 強くなって入部しました。
入ったはいいものの ついていけるわけもなく。
でも入部したからにはあとに引けなくなって、結局3年生まで続けました。 (途中で体調こわしてマネージャーになりましたが…)
もちろんみんな適当に部活をしていたわけじゃなくて、高いレベルを目指していたんですが、それでも一緒にサッカーすることを受け入れてくれた友達には本当に感謝しています。

【市と学校が動いた!】自分がきっかけで小さい町に女子サッカー普及!
いきなり私が男子サッカー部に入ったことで動いたのは、高校だけではありませんでした。
まさかの市までが動いてくれたんです!
「女子でもサッカーできるんだ!」と印象を持ってくれたのか(わかりませんが)市が女子サッカーの大会を開いてくれたんです。
中学校でサッカーしている女の子や、趣味でフットサルをやっている人がチームを作って試合に出てくれる…
こんな嬉しいことはありませんでした。
わたしも無理やり同じクラスの子を集めて参加したんですが、その同級生の子たちはわたしが超喜んで いたことを知らないと思います(笑)
自分がきっかけで誰かが動いてくれることってあるんだなぁと知った経験でしたが…
さらになんと、わたしが卒業してからその高校に「女子サッカー部」ができたんです!
しかもそれがテレビにも出ていて、本当にビックリでした。
その「女子サッカー部」の子達はきっとわたしの存在を知らないけど、あのときに見学してなかったら、顧問の先生がOKをくれていなかったら、部のみんなが受け入れてくれなかったら、こんなことにはなってなかったと思います。
【サッカーを諦めないで…】行動をする勇気を持とう!

今は「女子サッカー」がメジャーになってますが、それでも女の子がサッカーを続けていくにはまだまだ壁があると思います。
競技人口の少なさや、環境の変化、体の変化、いろんな理由はありますけど、一方で日本代表として第一線で活躍している選手がいるのも事実です。
わたしも何回も辞めようかなというタイミングがあったのに、サッカーを続けてこれたのは100%まわりの人たちのおかげです。
だから、もしサッカーがやりたい女の子がいたら、周りの人たちは、まずそれを受け入れてもらいたい。
その子がきっかけで何か生まれるかもしれないし、今の時代『ネット』で発信することもできます。もしかしたら日本代表になるくらいの逸材かもしれませんしね!
そして、サッカーをしている女の子は場所がなくても諦めないでください。
ひとりで動くのは本当に勇気がいることだと思います。
でも自分が動き出したら支えてくれるひとが出てきます。逆をいうと何も言わなければ誰も支えてくれません。間違った努力は簡単に裏切りますが、やってみたらできちゃったということもあります。
サッカーが好きだったら、自分でできる環境をつくるのもいいかもしれないね。
簡単ではないけど、女の子でもサッカーのできる場所があたりまえになる世の中になったらいいなと思います。

ということで、カサイチカでしたー!
【看護師×旅×ブログ】
看護の世界しか知らないことに驚愕して7年目で病院を退職
⇒そのまま旅に出て3年
価値観を崩壊させながらバックパッカー生活を送る
ブログでは楽しめる看護師の形、ちょっと変わった看護師の働き方について発信中
👉「看護師バックパッカーの!QOLを求めて人生旅」